「食事量は変えていないのに体型が変わってきた」
「運動しているのに、思ったほど結果が出ない」
30代〜40代の女性から、こうした声を聞くことは少なくありません。 そして多くの方が、心のどこかでこう感じています。
「やり方が間違っているのかもしれない」
実はその感覚は、とても正しいものです。 体が変わりにくくなる理由は、努力不足ではなく体の仕組みの変化にあります。
本コラムでは、米国スポーツ医学会(ACSM)や米国国立衛生研究所(NIH)など、 エビデンスレベルの高い研究をもとに、 女性の代謝が低下する理由と、遠回りしない体づくりの考え方を解説します。
目次
なぜ30代以降、代謝が落ちやすくなるのか?
① 筋肉量は自然に減っていく
NIHの報告では、筋肉量は20代後半から年に約0.5〜1%ずつ低下するとされています。
筋肉は安静時にもエネルギーを消費する重要な組織です。 そのため筋肉量が減ると、
- 基礎代謝が下がる
- 脂肪がつきやすくなる
という変化が起こります。
② 女性ホルモンの変化
エストロゲンは脂質代謝やインスリン感受性に関与しており、 分泌量の変化によって脂肪をため込みやすい体質に傾くことが分かっています。
代謝と脂肪燃焼の関係を正しく理解する
代謝とは、体内で行われるエネルギーの生産・消費・再利用の総称です。
特に重要なのが基礎代謝であり、 その約20〜30%を筋肉が担っていると報告されています (Journal of Applied Physiology)。
つまり、筋肉量を維持・増加させることが脂肪燃焼の土台になります。
筋トレが代謝改善に有効な理由【科学的根拠】
ACSM(米国スポーツ医学会)は、 レジスタンストレーニングが女性の基礎代謝維持・改善に有効 であると明記しています。
- 筋肉量の維持・増加
- インスリン感受性の改善
- 安静時エネルギー消費量の向上
これらはすべて、脂肪が燃えやすい体へ向かう変化です。
「筋トレをすると太くなる」という不安について
NSCAの報告では、女性は筋肥大に必要なホルモン量が少なく、 通常のトレーニングで過度に筋肉が太くなる可能性は低いとされています。
なぜ自己流では結果が出にくいのか
- 筋肉量の維持・増加
- インスリン感受性の改善
- 安静時エネルギー消費量の増加
ACSM(米国スポーツ医学会)のポジションスタンドでは、 レジスタンストレーニングは女性の基礎代謝維持・改善に有効であると明記されています。
これらはすべて脂肪燃焼を促進する方向に働きます。
「筋トレをすると太くなる」は誤解
- 負荷が軽すぎる
- フォームが自己流
- 体の状態を評価せずに運動している
科学的に正しい方法でも、 体の状態に合っていなければ効果は出ません。
まず必要なのは「運動」ではなく「評価」
本当に体を変えるために必要なのは、 いきなり頑張ることではなく、 今の体の状態を正しく知ることです。
姿勢、動作の癖、筋力バランスを把握することで、 「なぜ変わらなかったのか」が明確になります。
一度、体の状態を客観的に見てみませんか
もしあなたが、
- これ以上遠回りしたくない
- 年齢に合った方法を知りたい
- 自己流をやめたい
そう感じているなら、 一度、体の状態を客観的に確認してみてください。
体は、正しく理解すれば必ず変わります。 その第一歩は、「正しい評価」から始まります。
参考文献・権威機関
- 米国スポーツ医学会(ACSM)
- 米国国立衛生研究所(NIH)
- 世界保健機関(WHO)
- Journal of Applied Physiology
- British Journal of Sports Medicine
- NSCA Position Statement