これは、実際のカウンセリング現場で最も多く聞くご相談のひとつです。 糖質を控え、夜ごはんを減らし、間食も我慢している。それでも体重が思うように変わらない。
まずお伝えしたいのは、あなたの努力が足りないわけではないということです。 ダイエットは意志の問題ではなく、科学です。 体は感覚や気分ではなく、「エネルギー収支」という生理学的法則に従って変化します。
しかし同時に、単純なカロリー制限だけでは長期的に成功しないことも、多くの研究で明らかになっています。 では、本当に必要なのは何なのでしょうか。
目次
ダイエットの基本原理はエネルギーバランス
体脂肪の増減は、 摂取カロリー − 消費カロリーで決まります。 これは栄養学の基本原則であり、 米国栄養・食事療法学会(Academy of Nutrition and Dietetics)や 国際肥満学会の報告でも一貫して示されています。
どの食事法であっても、最終的に体重変化を左右するのは総エネルギー量です。 糖質制限であれ脂質制限であれ、エネルギー赤字が作られなければ体脂肪は減少しません。
しかし問題は、多くの方が自分の消費カロリーを正確に把握していないことです。
- 運動による消費を実際より多く見積もっている
- 「ヘルシー食品」のカロリーを計算していない
- 飲み物や調味料を含めていない
- 基礎代謝を推定値だけで判断している
その結果、「頑張っているのに変わらない」という状態が起こります。
極端なカロリー制限が代謝を下げる
では、摂取量をさらに減らせば良いのでしょうか。 答えはNOです。
過度なエネルギー制限は、
- 基礎代謝の低下
- 筋肉量の減少
- ホルモンバランスの乱れ
- 慢性的な空腹感
- 日常活動量の低下
を引き起こします。
特に重要なのが適応性熱産生(adaptive thermogenesis)です。 これは、エネルギー不足に適応して体が消費エネルギーを抑える生理現象です。
米国スポーツ医学会(ACSM)のポジションスタンドでも、 急激な減量は筋量減少と代謝低下を招きやすいことが示されています。
短期的に体重が落ちても、その状態が続かない理由はここにあります。 重要なのは、代謝を守りながら持続可能なエネルギー赤字を作ることです。
体重ではなく「体組成」を見る
体重が減っても、
- 筋肉が減っている
- 水分が抜けただけ
- 基礎代謝が低下している
のであれば、それは健康的な減量とは言えません。
複数の研究では、筋肉量を維持しながらの減量が、 長期的な体重維持に有利であることが示されています。
そのためには、
- 体重1kgあたり十分なタンパク質摂取
- レジスタンストレーニングの実施
- 急激すぎないエネルギー赤字
が必要です。 体重計の数字だけでなく、体の「中身」を評価することが本質です。
「ヘルシー=痩せる」ではない
ナッツ、アボカド、オリーブオイル、プロテインバー。 これらは栄養価の高い食品です。
しかし同時にエネルギー密度も高い。 健康的でも、摂取量が多ければ脂肪は増えます。
「体に良いことをしているのに痩せない」という状態は、 ここに原因があることも少なくありません。 だからこそ、感覚ではなく設計が必要なのです。
個人差があるからこそ、設計が必要
消費カロリーは人によって大きく異なります。
- 筋肉量
- 活動量
- 年齢
- ホルモン状態
- 睡眠やストレス
同じ身長体重でも、必要カロリーは数百kcal単位で変わります。 隣の人の成功法則が、あなたにとって最適とは限りません。
実際に当施設では、「食事を減らしていたのに変化がなかった方」が、 適正カロリーを再設定し、筋肉量を維持したまま体脂肪率を安定的に減少させた事例もあります。
まとめ ─ ダイエットは“我慢”ではなく“設計”
- 極端に削らない
- 筋肉を守る
- 代謝を落とさない
- 持続可能なエネルギー赤字を作る
- 自分に合った総カロリーを知る
頑張っているのに結果が出ないのは、 努力が足りないからではありません。 設計が合っていないだけかもしれません。
体験のご案内 ─ 科学的に整理する時間を
もし今、
- 何をどれだけ食べればいいか分からない
- 自己流に限界を感じている
- 正しいカロリーを知りたい
のであれば、一度、体を客観的に分析してみませんか。
当施設では、
- 体組成分析による筋肉量評価
- 実測データに基づく消費カロリー算出
- 科学的根拠に基づく栄養設計
- 代謝を守るトレーニング指導
を通して、「削るダイエット」ではなく 設計するダイエットをご提案しています。
感覚ではなく数値で。 我慢ではなく理論で。
あなたの努力を、確実に結果へつなげるために。 まずは体験セッションで、現在の状態を一緒に確認してみましょう。