「生理前になると、毎回ダイエットが終わります。」 これは、実際に体験に来られた30代女性の言葉です。
普段は食事も整えている。トレーニングも週2回継続している。
それでも生理前になると甘いものが止まらず、体重が1.5kg増え、自信をなくし、「やっぱり私は意志が弱い」と自分を責めてしまう。その繰り返しでした。 しかし、それは本当に意志の問題なのでしょうか。
実は女性の身体は、1ヶ月を通してホルモンが大きく変動する非常に繊細なシステムの上に成り立っています。
その変動を無視したまま「常に同じ努力」を求めること自体が、無理のある設計なのです。 ダイエットを成功させる鍵は、気合いではありません。 自分の身体のリズムを理解し、それに合わせて戦略を変えること。
つまり、“努力”ではなく“設計”なのです。

なぜ生理前に食欲が増えるのか

生理前、いわゆる黄体期には「プロゲステロン」というホルモンが優位になります。
このホルモンは妊娠を想定して身体を準備状態にする役割を持っています。

その影響で基礎体温は上昇し、基礎代謝も約2〜10%ほど上がるとされています。
代謝が上がるということは、エネルギー消費が増えるということ。
身体は自然に「もっとエネルギーを補給して」とサインを出します。

さらに重要なのが、セロトニンの低下です。
黄体期には幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが減少しやすくなり、その結果、脳は即効性のある糖質を求めやすくなります。
チョコレートやパンが無性に食べたくなるのは、このためです。

これは精神力の弱さではなく、神経伝達物質レベルの変化です。
つまり「我慢できない」のではなく、「我慢しづらい状態」になっているのです。

まずはこの事実を知ること。
自分を責める前に、身体の構造を理解することが、崩れない第一歩になります。

体重が増える本当の理由

生理前に増える体重の多くは脂肪ではありません。
黄体期には水分を保持する働きが強まり、むくみやすくなります。

プロゲステロンはアルドステロンの作用を高め、ナトリウムと水分を体内に溜め込みやすくします。
その結果、顔が丸く感じたり、下腹部が張ったように感じたりします。

体重が1〜2kg増えることも珍しくありません。
しかし脂肪1kg増やすには約7,000kcalの余剰が必要です。
数日多めに食べた程度で急激に脂肪が増えることは現実的ではありません。

問題は「数字に振り回されること」です。
体重が増えた瞬間に焦り、食事を極端に削り、有酸素を増やし、身体をさらにストレス状態に追い込む。
その結果、コルチゾールが増加し、逆に脂肪を溜め込みやすくなる悪循環に入ります。

短期的な増減ではなく、周期全体で見る視点が大切です。

実際に変わったケース

30代女性、デスクワーク中心。
これまで何度もダイエットに挑戦し、生理前に崩れてはリセットを繰り返していました。

初回カウンセリングでは、「生理前が怖い」と涙ぐまれました。
体重増加がトリガーとなり、自暴自棄になってしまうとのことでした。

そこでまず行ったのは、“減らす指導”ではなく、“理解する時間”を作ること。
周期の説明を行い、身体の変化を可視化しました。

トレーニングは卵胞期に負荷を高め、黄体期はフォーム重視と回復優先へ調整。
食事は極端な制限をせず、安定させることを重視しました。

3ヶ月後、体脂肪−3.8kg。
生理前の体重変動は±0.5kg以内に安定。
何より、「怖くなくなった」と言っていただけたことが一番の変化でした。

生理前の正しい対処法

① 炭水化物を極端に減らさない
血糖値を安定させることが、過食防止につながります。

② マグネシウムやビタミンB6を意識する
神経伝達物質の安定に関与するとされています。

③ トレーニング強度を少し下げる
追い込みすぎるより、継続を優先。

④ 睡眠を最優先する
ホルモンバランスの回復に不可欠です。

この時期は“攻める”のではなく“整える”。
維持できれば十分合格です。

トレーニングが持つ本当の価値

筋力トレーニングは単なる消費行為ではありません。

継続的な筋トレはインスリン感受性を改善し、血糖値の安定に寄与します。
さらに筋肉量の増加は基礎代謝を高め、ホルモン変動の影響を受けにくい身体を作ります。

また運動はセロトニン分泌を促し、メンタルの安定にもつながります。
身体を整えることは、心を整えることでもあるのです。

周期に合わせた設計ができれば、トレーニングは最強の味方になります。

まとめ|生理前は「崩れる時期」ではなく「整える時期」

生理前に食欲が増えたり、体重が増えたりするのは意志の問題ではありません。ホルモン変動による自然な反応です。だからこそ、自分を責める必要はありません。

大切なのは、この時期に無理をしないこと。極端な食事制限ではなく、たんぱく質やミネラルを意識すること。そして強度を落としながらも筋肉への刺激は継続すること。それが1ヶ月単位で見たときの“崩れないダイエット”につながります。

生理前をうまく乗り越えられるようになると、体は安定し、ダイエットは一気に楽になります。周期を敵にせず、味方につけること。それが、リバウンドしない体づくりの本質です。

体験トレーニングで確認すること

体験では、これまでのダイエット歴や生理周期の状態、そして崩れやすいタイミングを丁寧にヒアリングします。
感覚ではなくデータをもとに、体組成・筋量バランス・生活リズムを分析し、あなた専用の周期設計を行います。

生理前に無理をしていないか。
糖質を抜きすぎていないか。
運動強度が合っているか。
そういった“ズレ”を一つずつ整えていきます。

「こんなに無理しなくていいんですね」
多くの方が、体験後にそう言われます。

自己流で頑張り続ける前に。
ぜひ一度、体験でお身体を確認しませんか。
あなたの努力が、正しく結果につながる形を一緒に作りましょう。

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