睡眠時間が少ない人は肥満になりやすい、という研究結果が出ています。
睡眠不足の状態では、起きている間に食事を多く摂ることになりやすいため、肥満になってしまうのです。
人の食欲や代謝を司るホルモンには、「レプチン」と「グレリン」があります。
レプチンは脂肪細胞が体内に増えると脳に働きかけて食欲を抑え、エネルギー消費を助ける役割をします。
グレリンは食欲と血糖値上昇を促す役割があります。
睡眠時間が短い人は血中のグレリンが多く、レプチンの量が不足するという研究結果が出ているのです。
つまり、睡眠不足に陥ると食欲を抑えるホルモンが減り、食欲を増進させるホルモンが増えるので、食事量が増えた結果として太りやすくなってしまうのです。
さらに、基礎代謝も落とします。
人は寝ている時間でもエネルギーを消耗します。
眠っている時間、体は動いていませんが脳は活発に活動しているので、脂肪も燃えてエネルギーを消耗しているのです。
また、眠っている間に成長ホルモンによって細胞が新しく作り変えられるので、ここで脂肪が燃えてエネルギーを消耗します。
しかし睡眠状態でなければ脂肪燃焼に至らないので、基礎代謝が落ちてしまいます。
肥満の予防とダイエットの成功には、質の良い運動に加えて、質のよい眠りも必要なのです。
肥満で悩んでいるのであれば、ダイエット効果を上げるために体質改善を行いましょう。
体質改善には睡眠をしっかりととることです。
2日間連続して10時間の睡眠をとることで、食欲をコントロールするグレリンとレプチンの数値を正常に戻すことが出来るのです。
睡眠不足のままでは病気にもなりやすくなってしまいます。
十分な睡眠を確保できないと、免疫力を低下させることもわかっています。
つまり、肥満を改善し健康でいたいなら、十分な睡眠をとることが必要なのです。
電気をつけっぱなしで眠ったり、スマホを寝る直前まで見ていたりすると頭が冴えてなかなか寝付けなくなり、眠りも浅くなってしまいます。
質の良い睡眠をとるためには、熟睡できる環境を作って、質の良い睡眠をとるようにしましょう。