女性は特に、ダイエットというと食事制限を思い浮かべる人が多いようです。
摂取カロリーが消費カロリーより低ければ確かに痩せられますが、体調を崩したりリバウンドの原因になることがあるので、注意が必要です。
やはり、身体を健康的に引き締めるには、運動を抜きには語れません。
ヨガやジョギングなどを行っている人は多く見かけますが、本格的な筋トレを実行している女性は少ないようです。
筋肉でムキムキになりそう、などと敬遠される筋トレについては、そのように誤解も多いのが現実です。
ダイエットのための筋トレは、必要な筋肉はつきますが、見た目が変わるほどではありません。
正しい筋トレの方法を見ていきましょう。
かつて、筋トレにはダイエット効果がない、と言われていました。
激しい運動にブドウ糖が使われ、脂肪燃焼に効果が出にくいのでは、というのがその理由でしたが、実はダイエット効果があるのは筋トレ後なのです。
人が使うエネルギー量のことを代謝といいますが、代謝が高いほど普段の生活で脂肪を燃焼しやすく、痩せやすい体というわけです。
代謝が最も上がるのは筋トレ後48時間で、この間は体脂肪が燃焼されやすい状況だと言われています。
ダイエットを効果的に行うには、この時間に別のエクササイズをすることをおすすめします。
筋トレ後は、脂肪はまだ血液中にある状態で、このままでは痩せることができないので、有酸素運動を組み合わせましょう。
有酸素運動を行うことによって脂肪を消費し、高いダイエット効果が得られます。
では、これからジョギングをしよう!と思い立つ人がいるかもしれませんが、息が切れるほどのジョギングでは激しすぎて脂肪を燃焼できず、ブドウ糖を消費するだけです。
逆に、ゆっくりすぎる散歩でも効果が出ません。
そこで、心拍数が関係してきます。
最大心拍数は、220から自分の年齢を引き算することで計算できます。
たとえば30歳なら、最大心拍数は190です。
さらにここから運動に適した心拍数も求められます。
最大心拍数に0.4を掛けた数字が下限、0.6を掛けた数字が上限です。
つまり、30歳で最大心拍数が190の人であれば、運動時の心拍数は76~114程度となります。
ダイエットには、心拍数を保ったままで筋トレ後に有酸素運動を行うのが、最も効果的です。
心拍数を把握しながらの運動が難しいという場合は、専門のトレーナーについてトレーニングするのがおすすめです。